コラム

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  • 2024.03.06

人間の死、歴史の中の人間の死、現在進行形の死

小泉雅英  既にふた月が過ぎたが、今年は多難な幕開けであった。それでも生きて行くために、何かしらの希望を持ちたいが、まずは昨年を振り返っておきたい。2023年とは、どんな年だったのか。少なくとも私には、<人の死>に思いを致さざるを得ない年だった。あらためて、人間の死、歴史の中の人間の死、現在進行形の […]

  • 2024.01.21

ナガサワ先生の高校白書39   石巻再訪

      2016年3月以来7年ぶりに宮城県石巻市を訪ねた(23年11月19-20日)。震災後5年の前回の石巻は、瓦礫の撤去がようやく終わり、漁業関係の施設・設備が出来たぐらいの感じだった。海辺には新しい家などはなく、震災を伝える施設もなかった。ただ多くの工事関係者が働く活気を […]

  • 2023.10.10

ナガサワ先生の高校白書 38    23年 スペイン夏 

 3年ぶりにサンチャゴ巡礼の続きを再開した。今回は「北の路」El camino norteをビルバオから歩いた。今年、猛暑のスペインではコルドバ、47度など、びっくりするような気温が伝えられているが、北スペインはケッペンの気候区分では西岸海洋性気候(Cfb、最暖月平均気温22度未満)なので夏は快適。 […]

  • 2023.08.23

2023 8・15 市民文化フォーラム 第56回集会参加記

「日本の『植民地戦争』責任と戦後民主主義の枯死について」   長澤淑夫(PP研) 発題者 愼蒼宇(法政大学:朝鮮近代史) 討論者 内海愛子(市民文化フォーラム)  愼さんのテーマは「日本の近代社会認識と植民地支配責任―関東大震災朝鮮人虐殺と日本官民の植民地戦争経験の視点から」だった。今年は関東大震災 […]

  • 2023.08.05

「大阪・関西万博」は中止せよ!

 五十風 守(京都在住) 先日の日曜日(30日)、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に行ってきました。ここは「命輝く未来社会のデザイン」を掲げて2025年4月~10月に開催が予定される「大阪・関西万博」の予定地。万博の惨状が連日報道される中で「一度現地を見て置こう」と野次馬根性で出かけました。  「百 […]

  • 2023.07.06

いらないG7!やめろ!東京司法相会合  7・1集会(文京シビック シルバーホール) 参加記

(主催G7いらない!首都圏ネットワーク)                長澤淑夫 司会の京極さんの挨拶の後、太田昌国さんの話をきいた。テーマは「誰が、どんな立場で、『法の支配』や『人権』を語るのか?」だった。以下内容を要約して紹介する。 1)G7(G8)法相会合の出発点とその後の経緯 最初の法相会合 […]

  • 2023.06.11

ナガサワ先生の高校白書37 歴史総合を考える

長澤淑夫 はじめに 2022年度から従来の日本史と世界史を融合させ18世紀後半から現代までを扱う新教科「歴史総合」(2単位)が始まった。文科省は「近現代の歴史の変化に関わる諸事象について、世界とその中における日本を広く相互的な視点から捉え、資料を活用しながら歴史の学び方を修得し、現代的な課題の形成に […]

  • 2023.05.16

東京・水道橋から広島・二葉山へのネットワーキング――〈加納実紀代資料室サゴリ〉開所に寄せて

川本隆史 [1] 1980年4月より2022年3月にいたる42年間、四つの大学に勤務した。コロナ禍に見舞われた最後の2年間は、オンライン授業を余儀なくされている。「倫理学概論」最終講義を教室で開けなかったのはいささか心残りだったが、その代わりZoomのリンクを履修学生以外ともシェアできたため、2月2 […]

  • 2023.04.04

G7いらない!広島は訴える! 3.25集会 参加報告

長澤淑夫  京極さんの挨拶で開始した、この集会(主催:G7いらない!首都圏ネットワーク)の最初のお話は、広島で「日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク」の事務局長として活動されている岡原美智子さんだった。「軍都廣島からG7広島を問う」と題したお話は、日清戦争時に廣島に大本営が置かれたころからの […]