みなさま。12月3日(日)に第16回経済・財政・金融を読む会を開催しますので、案内をさせていただきます。
いま、中国の経済が大きな曲がり角に立たされています。コロナ禍からの経済回復の足取りは重く、経済成長を牽引してきた不動産部門でバブルが崩壊しつつあります。若者の失業率は、公式統計でも21.3%(6月)に達し、公表されなくなりました。何よりも、中国は急速に人口減少社会に転じ、少子高齢化が進行しています。安い豊富な労働力を武器にした投資・輸出主導型の経済成長が行き詰り、転換を強いられていることは明らかです。しかも、「台湾有事」を焦点にする米中対立が激しくなるなかで、米国による先端半導体の輸出や投資の禁止など、脱中国依存のサプライチェーン構築(デカップリング)が進んでいます。
それでは、米国による経済面からの中国包囲網は、成功するのでしょうか。米国も含めて多くの国にとって、中国はなくてはならない巨大市場であることに変わりはないのではないでしょうか。とくに日本にとっては、脱中国依存は困難だと思われます。
今回は、世界経済の行方を左右する中国が陥っている危機の真相を探り、脱中国依存のサプライチェーン構築の実現可能性について考察してみたいと思います。関心のある方は、ぜひ時間をとってご参加ください。(白川真澄)
第16回経済・財政・金融を読む会
- 日時:12月3日(日) 13:30~16:30
- テキスト:三浦有史『「脱中国依存」は可能かーー中国経済の虚実』(中公選書、2023年1月)
- 報告:金子文夫さん
- 形式:オンラインでの会合/事前にお申込みください
- 参加費:無料
オンライン形式で行いますので、参加をご希望の方は下記のボタンよりお申し込みをお願いします。