研究会・講座

  • ■次回戦後研究会
    日時:2024年9月25日(水) 18時〜場所:PP研会議室報告:福岡愛子さん読んでくるもの:家永三郎『一歴史学者の歩み』岩波現代文庫(2003年) ※感染対策で参加人数を把握したいため、新規あるいは久しぶりに会場に来られる方は、PP研(ppsg@jca.apc.org)まで必ず事前に連絡してくださ […]
  • 第19回「経済・財政・金融を読む会」
    日本の株価は7月に4万2224円の史上最高値を付けた後、8月に入るとブラックマンデーを超える4451円の大暴落と大幅上昇の乱高下が起こりました。新NISAなどで初めて株への投資を行なっていて大きな損失を被った人も少なくないようですが、この間の株価の急上昇によって個人保有の金融資産は1年で146兆円も […]
  • メモ:8月3日のフェミニスト経済学会のシンポに参加して
    白川真澄 日本フェミニスト経済学会の大会が8月3日に専修大学で開かれました。板井広明さんのお誘いもあり、午後の共通論題「フェミニスト経済学とエコロジー:人間と環境のウェルビーングを模索する」というシンポジウムに参加しました。 〈ケア〉をこれからの経済・社会や民主主義の中心に置くべきであるという議論が […]
  • ■次回戦後研究会
    日時:2024年8月28日(水) 18時〜場所:PP研会議室報告:加藤和成さん読んでくるもの:山本義隆『核燃料サイクルという迷宮:核ナショナリズムがもたらしたもの』みすず書房(2024年) ※感染対策で参加人数を把握したいため、新規あるいは久しぶりに会場に来られ る方は、PP研(ppsg@jca.a […]

論説

  • 極右台頭とガザ虐殺が二分するもの : 西欧民主主義はどこにいくのか?
    コリン・コバヤシ 選挙後のフランス社会の地殻変動的危機  移民や外国人の姿を見かけることも少ないフランスの片田舎でも、排他主義的な極右を支持する人々の数が増えている。なぜなのだろうか? ヨーロッパは、地中海を挟んで、移民の流動的な流れが加速しているという背景はあるが、移民を見かけない地域まで、排他的 […]
  • ドイツにおける極右地方政権への道? ―欧州議会選挙を振り返る
    木戸 衛一(大阪大学招へい教授) はじめに  2024年6月6~9日、欧州連合(EU)加盟27カ国で、第10回欧州議会選挙が実施された。周知のように、多くの国、なかでもフランス、ドイツ、オーストリアで「自国ファースト」の極右勢力が躍進した。  本来不戦共同体として始まったはずの欧州統合は、EU発足当 […]
  • 新しい学生運動の爆発的出現とアメリカ帝国権力の動揺——パレスチナの復権と〈反ユダヤ主義〉狩りの無力化
    武藤一羊      5月11日の朝、以下のニュースに出会った。 【ワシントン時事 5月11日】 バイデン米政権は10日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエル軍について、米国製武器を国際人道法に違反する形で使用していると「評価することが合理的だ」と指摘する報告書をまとめ、議会に提出した。 【朝 […]
  • 「日本の経済成長が復活する」と大はしゃぎする人たち
     ――労働力不足時代の経済は、いかにあるべきか                          白川真澄 大企業の利益は過去最高を更新し、日経平均株価は急上昇し続けてバブル期の史上最高値まであと少しに迫る。その一方で、GDPは30年間の「長期停滞」の帰結としてドイツに抜かれて4位に転落し、実質賃金 […]
  • 政党の財政基盤をめぐる新しい政治改革のために―公的助成と自主財源をめぐって
    大井赤亥(広島工業大学非常勤講師) はじめに 2024年の政局は自民党の派閥裏金問題で幕を開け、1993年の政治改革から30年をへて、あらためて政治の刷新が問われる年となった。 裏金問題の発端は2022年11月の「しんぶん赤旗」による告発記事にさかのぼる。それによると、自民党の5派閥が開催してきた政 […]
  • ドイツはどこへ行くのか?
    木戸衛一(大阪大学招へい教授) はじめに  カール・ヤスパース晩年の著作に、『連邦共和国はどこへ行くのか?―事実・危険・好機』(1966年)がある[1]。かつて反全体主義・反共主義の闘士だった彼はこの書で、西ドイツにおいて、民主主義から政党寡頭制への構造変化、さらには政党資金への国家補助や大連合政権 […]

時評

  • トランプ vs ハリス 二つの帝国主義路線の対決 民主党進歩派は棄権を武器に構図の転換を迫れ
    ウオルデン・ベロ 2024年9月12日 グローバルな影響力をもつ活動的左翼知識人ウオルデン・ベロが、今回のアメリカ大統領選挙における新しい対決、トランプvsハリスを前に、「グローバル・サウス」という立場から、両者の対決の性格を分析し、米国の進歩的(progressive)勢力、とくに民主党内の進歩派 […]
  • 関東大震災101周年  韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
    9月7日(土)午後、東京(墨田区八広)・荒川河川敷で、「関東大震災101周年 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式」が、挙行された。 幸い好天に恵まれ、大勢の人々が参集した。 シン ミンジャ(慎民子)さんの開会挨拶の後、竹田裕美子さんの伴奏で、イ ヂョンミ(李政美)さんの歌声が、風にそよぎ、胸に沁みた。 その後 […]
  • 日米比軍事同盟の深まりを憂慮する座談会
    参加者 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)木元茂夫(ピース・デポ理事)大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)司会:長澤淑夫(ピープルズ・プラン研究所) 司会:本日は木元さんをお迎えして、現在、日米比の間で進行する軍事同盟の危険な展開とその問題点を議論する座談会を行 […]
  • 介護保険の崩壊~~形骸化された「介護の社会化」
                         白崎朝子(介護福祉士・ライター)  2024年4月10日。花吹雪を見つめながら、遅かった春の到来を感じていた朝。朝日新聞の一面トップ記事に、絶句した。 「介護保険料6500円以上が半数 74自治体調査 6割超が引き上げ」とあり、なんと大阪市の介護保険料は92 […]
  • 1・13パレスチナ連帯行動:東京 2024
    小泉雅英 https://youtu.be/BzMyAAwvoNY 当日の動画です。 1月13日、英国のパレスチナ連帯キャンペーンなどの呼びかけで、「ガザ連帯グローバル行動デー」として、日本でも各地で抗議行動が行われたが、東京での二つの行動に参加した。 (写真1)新宿駅東南口前広場に多数の人々が結集 […]
  • 23.11.23 国会前アピール
    自衛隊馬毛島基地建設が進められている種子島から、和田香穂里(前西之表市議会議員)が国会正門前にアピールを届けます。事情により東京に駆けつけることができなくなったので、宮古の清水早子さんに代読をお願いします。 (写真は清水早子さん提供) 今この国は戦争へと突き進んでいます。その先頭に押し出されているの […]

コラム

  • ナガサワ先生の高校白書41 歴史総合を実践する。
    「独立」とはどういうことかを考える授業 フランスやスペインの支援もあって、アメリカは独立戦争に勝利した。戦争中の独立宣言は1776年で、独立が国際的に承認されたパリ条約は83年だった。他方のハイチ(仏領サンドマング)の独立は複雑な経過をたどった。1791年8月22日の奴隷が一斉蜂起したことがことの発 […]
  • ナガサワ先生の高校白書 40
     今年度、初めて歴史総合の授業を担当している。以前に書いたように18 世紀以降の日本史と世界史を融合した科目である。そこで授業実践の構想を書いてみる。手引きとするのは小川幸司さんの『世界史とは何かー「歴史実践」のために』(シリーズ 歴史総合を学ぶ③、岩波新書、2023年)である。小川さんが「根拠の問 […]

書評

国際

  • 極右台頭とガザ虐殺が二分するもの : 西欧民主主義はどこにいくのか?
    コリン・コバヤシ 選挙後のフランス社会の地殻変動的危機  移民や外国人の姿を見かけることも少ないフランスの片田舎でも、排他主義的な極右を支持する人々の数が増えている。なぜなのだろうか? ヨーロッパは、地中海を挟んで、移民の流動的な流れが加速しているという背景はあるが、移民を見かけない地域まで、排他的 […]
  • 日米比軍事同盟の深まりを憂慮する座談会
    参加者 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)木元茂夫(ピース・デポ理事)大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)司会:長澤淑夫(ピープルズ・プラン研究所) 司会:本日は木元さんをお迎えして、現在、日米比の間で進行する軍事同盟の危険な展開とその問題点を議論する座談会を行 […]
  • フィリピン 反乱鎮圧が続く中、和平交渉の行方は?
    本稿は、フィリピンの人権問題に取り組むStop the Attack Campaignのメールマガジン(2023年12月)から転載したものです。 大橋成子(ピープルズ・プラン研究所、APLA理事) 2023年11月23日、フィリピン政府とフィリピン民族民主戦線(NDFP)は、同時に記者会見を行い、両 […]
  • 今、ラテンアメリカで何が起きているのか?ー民衆運動の現在と課題                         
    太田昌国氏 講演 <概要説明>                             1980年代からボリビア「ウカマウ集団」の映画作品を、日本で独自に紹介・上映してきた太田昌国(シネマテーク・インディアス)が、1970年代の現地滞在以来の経験と考察を基に、「今、ラテンアメリカで何が起き […]
  • 「大地の蜂起」をめぐって  アンドレアス・マルム
    (箱田徹・訳) 「大地の蜂起が実は危険なテロリスト集団だという印象を与えるために、フランス政府は教祖をでっち上げざるをえなかった」 『パイプライン爆破法』の著者アンドレアス・マルムが語る。 大地の蜂起[i]への解散令でジェラルド・ダルマナン内務大臣に言及されたスウェーデンの著述家アンドレアス・マルム […]
  • 米中覇権争いの構造と展望
                                       金子文夫 はじめに  21世紀に入り、米国の総合国力の低下と中国の台頭によって、世界の覇権構造(「国際秩序」)に大きな変動が生じつつある。米国の政治学者グレアム・アリソンは、新興国が覇権国に挑戦するとき、危険な緊張、衝突が生じうる […]