- トランプ政権の再登場で世界情勢はどうなるか
金子文夫 2025年1月20日、第二次トランプ政権(トランプ2.0)が成立する。「米国第一主義」を掲げるトランプ政権の目玉政策は、関税引き上げ、移民排除、大型減税、エネルギー政策転換、規制緩和などだ。いずれも第二次政権誕生を […]
- メモ:24年10・27〜総選挙自公が過半数割れの惨敗/対決点なき政治の流動化へ
Ⅰ 24年総選挙の結果1 獲得議席、比例区獲得票 獲得議席 増減 比例区獲得票 得票率 21年 増減 自民党 191 ▼56 1458.2万票 26.7% 1991万票 ▼533万票 公明党   […]
- 極右台頭とガザ虐殺が二分するもの : 西欧民主主義はどこにいくのか?
コリン・コバヤシ 選挙後のフランス社会の地殻変動的危機 移民や外国人の姿を見かけることも少ないフランスの片田舎でも、排他主義的な極右を支持する人々の数が増えている。なぜなのだろうか? ヨーロッパは、地中海を挟んで、移民の流動的な流れが加速しているという背景はあるが、移民を見かけない地域まで、排他的 […]
- ドイツにおける極右地方政権への道? ―欧州議会選挙を振り返る
木戸 衛一(大阪大学招へい教授) はじめに 2024年6月6~9日、欧州連合(EU)加盟27カ国で、第10回欧州議会選挙が実施された。周知のように、多くの国、なかでもフランス、ドイツ、オーストリアで「自国ファースト」の極右勢力が躍進した。 本来不戦共同体として始まったはずの欧州統合は、EU発足当 […]
- 新しい学生運動の爆発的出現とアメリカ帝国権力の動揺——パレスチナの復権と〈反ユダヤ主義〉狩りの無力化
武藤一羊 5月11日の朝、以下のニュースに出会った。 【ワシントン時事 5月11日】 バイデン米政権は10日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエル軍について、米国製武器を国際人道法に違反する形で使用していると「評価することが合理的だ」と指摘する報告書をまとめ、議会に提出した。 【朝 […]
- 「日本の経済成長が復活する」と大はしゃぎする人たち
――労働力不足時代の経済は、いかにあるべきか 白川真澄 大企業の利益は過去最高を更新し、日経平均株価は急上昇し続けてバブル期の史上最高値まであと少しに迫る。その一方で、GDPは30年間の「長期停滞」の帰結としてドイツに抜かれて4位に転落し、実質賃金 […]
- トランプ2.0とグローバル・サウス
平川均(国際経済論、アジア経済論) はじめに トランプ第2次政権が引き起こす衝撃は、米国だけに止まらない。世界に衝撃を与え続けている。2024年夏、民主党の正式大統領候補にカマラ・ハリス副大統領(当時)が選出された時、米国の民主主義は大きな可能性を開いたように見えた。幾重にも重なる偏見を、米国が打ち […]
- 現地ルポ:尹錫悦大統領の罷免と韓国市民民主主義(第1回)
白石 孝(日韓市民交流を進める希望連帯代表NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長 昨年12月3日、私はソウルにいた。2016年秋から17年春にかけての「キャンドル革命」の記録映画の日本上映に関する打ち合わせのためだった。その深夜、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(当時)による突然の「非常戒厳」が […]
- トランプ2.0の世界と日本(要旨、修正・補充版)
白川真澄 1 トランプは、戦争嫌いの「平和愛好主義者」か? 1 トランプによるウクライナ和平の仲介と提案 (1)ウクライナに対して、武器支援と情報提供の中止を武器にしてロシアに有利な停戦・和平を強要。 *プーチンの巧妙な交渉引き延ばしによって停戦・和平は先延ばしされている。 (2)米国の覇権や […]
- 石破新政権は安倍路線と訣別できない
白川真澄 《自民党総裁選/石破の勝利は何を意味するか》 石破茂が9月27日の自民党総裁選に勝利して、新首相の座を射止めた。彼は、世論調査での人気は高かったが、安倍一強体制の下で冷や飯を喰わされてきた一匹狼の「嫌われ者」だった。その石破が勝ったことは、9人もの候補者が乱立したこともそうだが、派閥の連 […]
- 今こそ変えよう!再審法 9・19日比谷集会報告
小泉雅英 昨日(9/19)は、久しぶりの日比谷野音で、素晴らしい集会に参加した。仕事の後、駅に向かう途中で、小雨がパラついたので、今日の野音は雨かと思ったが、会場に着く頃には、ほぼ上がっていた。聞くところによると、石川一雄さんのお姉さん、ひで子さんは、晴れ女だそうで、この集会にも、静岡から駆けつけて […]
- トランプ vs ハリス 二つの帝国主義路線の対決 民主党進歩派は棄権を武器に構図の転換を迫れ
ウオルデン・ベロ 2024年9月12日 グローバルな影響力をもつ活動的左翼知識人ウオルデン・ベロが、今回のアメリカ大統領選挙における新しい対決、トランプvsハリスを前に、「グローバル・サウス」という立場から、両者の対決の性格を分析し、米国の進歩的(progressive)勢力、とくに民主党内の進歩派 […]
- トランプ2.0とグローバル・サウス
平川均(国際経済論、アジア経済論) はじめに トランプ第2次政権が引き起こす衝撃は、米国だけに止まらない。世界に衝撃を与え続けている。2024年夏、民主党の正式大統領候補にカマラ・ハリス副大統領(当時)が選出された時、米国の民主主義は大きな可能性を開いたように見えた。幾重にも重なる偏見を、米国が打ち […]
- 現地ルポ 第2回 大統領選挙勝利から李在明政権樹立に見る韓国市民民主主義
白石 孝(日韓市民交流を進める希望連帯代表NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長) 高い投票率、年代・性別で異なる投票行動 6月3日午後8時、投票終了とともに、韓国MBCテレビが、李在明(イ・ジェミョン)候補の当確を報じた。その後開票が進み、確定した得票率は、李在明(共に民主党)49.42%、 […]
- 現地ルポ:尹錫悦大統領の罷免と韓国市民民主主義(第1回)
白石 孝(日韓市民交流を進める希望連帯代表NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長 昨年12月3日、私はソウルにいた。2016年秋から17年春にかけての「キャンドル革命」の記録映画の日本上映に関する打ち合わせのためだった。その深夜、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(当時)による突然の「非常戒厳」が […]
- 極右台頭とガザ虐殺が二分するもの : 西欧民主主義はどこにいくのか?
コリン・コバヤシ 選挙後のフランス社会の地殻変動的危機 移民や外国人の姿を見かけることも少ないフランスの片田舎でも、排他主義的な極右を支持する人々の数が増えている。なぜなのだろうか? ヨーロッパは、地中海を挟んで、移民の流動的な流れが加速しているという背景はあるが、移民を見かけない地域まで、排他的 […]
- 日米比軍事同盟の深まりを憂慮する座談会
参加者 白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)木元茂夫(ピース・デポ理事)大橋成子(ピープルズ・プラン研究所)武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)司会:長澤淑夫(ピープルズ・プラン研究所) 司会:本日は木元さんをお迎えして、現在、日米比の間で進行する軍事同盟の危険な展開とその問題点を議論する座談会を行 […]
- フィリピン 反乱鎮圧が続く中、和平交渉の行方は?
本稿は、フィリピンの人権問題に取り組むStop the Attack Campaignのメールマガジン(2023年12月)から転載したものです。 大橋成子(ピープルズ・プラン研究所、APLA理事) 2023年11月23日、フィリピン政府とフィリピン民族民主戦線(NDFP)は、同時に記者会見を行い、両 […]