2025年10月

  • 2025.10.13

書評 今井むつみ 秋田喜美『言語の本質』

中公新書、2023年。1100円 長澤淑夫  本書は言語の本質を明らかにすることによって、人間のコミュニケーションと動物のそれとのちがい、生成AIと人間の脳との違いを結果的に示す内容となっている。今井さんは認知科学、発達心理学の専門家、秋田さんは言語学者である。  二人が言語とは何を探る方法は、幼児 […]

  • 2025.10.11

〈書評〉大野光明・小杉亮子・松井隆志編『社会運動史研究6 闘う1980年代』新曜社、2025年7月

横山道史(『市民の意見』編集委員)   本誌の特集である「1980年代」という「時代」は、私の小学校時代と重なる。幼少期は社会運動の空気を肌で感じるような機会に恵まれることはなかったし、ましてや80年代がどんな時代だったのかと問われても、それを語るほどの実感や体験に乏しいというのが率直なところだ。そ […]