松井さんの書評を掲載するにあたって

 少し古い本になってしまっているかもしれない関沼博さんの『「フクシマ」論』。ここには社会運動に対するチャレンジングな問いがたくさん含まれていて、社会運動の側はそれにちゃんと答えるべきだと考えていました。自分で書ければいいのだけれども性来のなまけものだというだけでなく、能力的にもいろいろ難があり、誰か書いてくれないかと思っているところに、松井さんの書評が『運動〈経験〉』35号(反天皇制運動連絡会編集、2012年8月15日発行)に掲載されました。(一応ぼくもあまり形にならないメモを残してはいるのですが、あくまで、断片のよせ集めです)
http://tu-ta.at.webry.info/201112/article_1.html

 この松井さんの書評がもっと読まれるべきだと思ったので、著者と掲載誌にお願いして、ピープルズ・プラン研究所のサイトに掲載してもらうことにしました。ぼくの怠慢も大きな原因で、掲載が遅れてごめんなさい。すべて人任せでいろんな人のお世話になってやっと掲載にこぎつけました。

 松井さんの書評は必ずしも社会運動の立場からというものではないかもしれませんが、ぼくは、思い込みも含めて、そう呼べないこともないと考えています。Webで読むには少し長いですが、ぜひ、読んでみてください。

いまにつながる大切な視点がいくつも含まれているのではないかと思います。

掲載に協力してくれた反天皇制運動連絡会のみなさん、実務を担ってくれたSさん、Aさん、どうもです。

そして、誰より松井さんに感謝しています。   

つるたまさひで

【ロング書評】
反「反原発」論!?─「リアリティ」の内実について
 開沼博著『「フクシマ」論─原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社、2011年)
松井 隆志(社会学)