『季刊ピープルズ・プラン』55号(2011年9月号)
【特 集】原発のない社会へ――現地から、世界から!

プロジェクト報告

オルタナティブ提言の会

『根本から変えよう!─もうひとつの日本社会への12の提言』、いよいよ発行
 ピープルズ・プラン研究所が呼びかけた「オルタナティブ提言の会」での、足かけ三年にわたる討論のなかから生まれた提言。私たちの目指すべき社会についての原則が「6つの柱、12の提言」(*)にまとまった。他に「さまざまな分野からの提言」も掲載。
 政権交代確実といわれた自民党政権末期にこの討論を始め、中身がほぼ確定し最終まとめの段階で起きたのが3・11。そこから最小限の手直しを加えてでき上がった。政権交代から3・11という時代の大きな変化の中で見えてきたのは、いままでのやりかたの延長上に、こうあってほしいと私たちが思えるような社会はないということ。
 私たちは、対象にする地域をどう考えるのか、誰に対して発表するのかという議論から始めた。討論全体の経過の概要はPP研のウェブサイトに掲載されている。しかし、このブックレットの発行はあくまでスタート。問題はここからどのような議論を起こしていけるか。人によって、まだ過不足を感じることがあるかもしれない。さまざまな意見を紡ぎあわせる作業が必要とされている。
 社会的な公正を欠き、持続不可能で、一年に三万人以上の人が自殺してしまうような、こんな社会をどう変えていくのか。そのために、根本(もと)から変えなければならない、それは広範な社会運動の実践を欠いては実現できない。それらの実践とこの提言を重ねあわせて議論し、その議論のプロセス自体が、いまのようではない私たちが望む社会を垣間見せるようなものにしていければ、と思う。

・ 日本社会を根本から組み替えるための6つの柱
・血統主義の国民主権から、居住地主義の日本列島住民主権へ、・日米同盟至上主義から、非軍事・非覇権の東アジア民衆連帯へ、・植民地支配と戦争責任の忘却・隠ぺいから、未来をひらく真実究明・謝罪・補償へ、・奪いあう成長型経済から、分かち合う脱成長型経済へ、・環境破壊の累積から、自然生態系の循環に即した生活へ、・ジェンダー差別から、公平で多様な生き方へ。
・ 12の提言─私たちがめざすオルタナティブな社会
・社会的公正・公平、・多民族が共生・連帯する多元的な社会、・あらゆる分野でジェンダー平等、・多様な生き方が可能な社会、・すべての住民に生存権を無条件に保障、・雇用を保障し、尊厳ある働き方、・脱成長・脱競争の自立循環型経済、・自然生態系の循環に即した経済と生活、・「経済自由化」の暴走と対抗し、民衆によるグローバルな規制と地域の自立、・人権と自由を保障し、当事者民主主義を実現、・植民地支配と侵略戦争について真実究明、謝罪、補償、・日米同盟を解消し、非軍事・非覇権の東アジアを実現

鶴田雅英

プリンタ出力用画面


投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。