『季刊ピープルズ・プラン』53号(2011年4月号)
【特 集】脱成長でいこう!

プロジェクト報告

オルタナティブ提言の会
第15回(11月21日)
第16回(1月16日)
第17回(2月10日)

 昨年11月から今年2月までの3回の会議と、ワーキンググループの議論を経て、私たちはようやく全体文「はじめに──オルタナティブな社会ヴィジョンを共有するために議論を開始しよう」「? 何を根本的に変えるのか」「? 12の提言──私たちがめざすオルタナティブな社会」)の推敲を終えた。

 終盤にきてとくに時間をかけて話し合われたのは、現在の政治状況・社会状況にたいして、この「提言」がどのような位置関係にあるべきかについてだ。もともとこの問題は初期から議論してきたテーマで、私たちはある程度長いスパンを視野にいれながら、いわゆる「政策集」とは異なるものとして「提言」をつくってきた。しかし当然「提言」は、現在の状況と無関係ではありえない。TPPや「日米関係」問題については、私たちはその重大性を共有し、「提言」と組み合わせてスタンスを明確に示す必要があるだろうと話し合った。また税金問題については公平性の原則が重要であること、将来的な消費税率アップを否定しないにしても、はじめから増税ありきのスタンスには問題があることを「提言」に書き加えることなど、最後まで多岐にわたって意見を交わした。

 16回、17回では、この「提言」を生かして今後どのような活動に踏み出すべきかを話し合った。まだ議論の途上だが、重要なポイントとしては、さまざまな運動に取り組んでいる人びととテーマ横断的に議論すること、東京中心ではなくローカルな場で問題に取り組んでいる人たちとも意見を交わし合うこと、「上」から議論を投げかけるのではなく「下」からの積み上げを目指すことなどが意見として出された。東京や神奈川でシンポジウムやラウンド・テーブルなどの討論の場をつくりながら、並行して全国で議論を巻き起こしていくような構想を実現していきたい。そういった作業の積み重ねの中からこそ、「提言」をより深化させ、社会運動に役立てるものにしていくことが可能になるだろうと思う。

 今後編集作業を経て、四月に発刊の予定である。出版物の形態については、費用がかからないようにリソ印刷で手作りする案もあったが、多くの人たちの手にとってもらえることを重視し、出版社から発行することに決めた。
 ぜひとも、手にとってもらいたい。そして議論に参加して欲しい。
(海棠ひろ)

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