メニュー  >  何のための被爆体験継承か――「過去の克服」としての記憶の継承を考える/田中利幸
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何のための被爆体験継承か
 ――「過去の克服」としての記憶の継承を考える

 すでに30年ほども前から「被爆体験の風化」という危機感から「被爆体験の継承」が言われはじめましたが、原爆無差別大量殺戮70周年目を前に、この問題は今や切実な現実性をおびて私たちに迫りつつあります。いかに悲惨な人間体験であろうとも、その記憶は時間とともに薄れ消滅していくことは避けられません。ある特定の体験記憶が継承されるためには、その体験が内包する「精神」が普遍化され、時代と場所を超えて多くの人たちに共有されなければなりません。そのような「広島精神の普遍化」は果たして可能なのでしょうか?可能であるならば、いったいどのようにすれば可能なのでしょうか?このひじょうに難しい問題を考えるために、ドイツの「過去の克服」から学ぶことはできないか、という考えから講演ノートを準備しました。

 ドイツのメルケル首相が訪日して、ドイツの「過去の克服」に関する彼女の発言が日本のメディアでも報道されています。このドイツ首相の訪日が、私たち日本の市民にとっても、自分たちがいかに「過去の克服」に向けて運動をすすめていくことができるかを真剣に考える機会となればと強く願います。

 ちなみに、実際の講演ではコンピューター作動の不備から、講演内容と関連するユーチューブをお見せすることができませんでしたので、そのアドレスを下記に貼り付けました。また時間の制限から、講演のパワーポイントでお見せできた写真の数にも限界がありましたので、もう少し、写真が見れるように関連情報サイトのアドレスも貼り付けておきました。講演ノートを読みながら参考にしていただければ幸いです。

箏曲「六段の調べ」
https://www.youtube.com/watch?v=GbSwm5WMKtY
グレゴリアン聖歌「クレド III」
https://www.youtube.com/watch?v=Ac8dnH2UPdQ

黒澤明監督『夢』の中のエピソード「トンネル」
https://www.youtube.com/watch?v=VTQpTxQI20M
https://www.youtube.com/watch?v=FOXfgq_VpdI

ゴヤとピカソの絵の関連性についての解説(英文の一例)
http://www.lasalle.edu/~blum/CSS2/Comparison.htm

下記情報もすべて英文ですが:
ケーテ・コルヴィッツの作品の紹介
http://www.kaethe-kollwitz.de/werkschau-en.htm
エルンスト・バルラハの作品紹介
http://www.moma.org/collection_ge/artist.php?artist_id=335
インゲ・ノイフェルト(キング)の紹介
http://igking.info/inge-king-2/inge-king-the-early-years/


田中利幸(広島市立大学教授・広島平和研究所研究員)
『広島ジャーナリスト』20号、2015年3月15日

講演ノートについては、以下のURLからアクセスしてください。
http://bit.ly/197qt7W

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